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「岸田首相秘書官の差別発言報道に関する声明」

2023.02.08

  岸田首相の同性婚に対する消極的な発言に端を発した秘書官の更迭騒ぎを見ていて、我々の認識とのあまりのギャップに力が抜けてしまいました。   岸田首相は同性婚について「社会全体の雰囲気、全体のありようにに思いを巡らせ判断する」と発言されましたが、荒井前秘書官の発言からいみじくも政権中枢に漂う雰囲気が国民に伝わってしまいました。更迭されたのは荒井元秘書官だけですが、報道によるとその場にいた他の秘書官も同様の認識を示したそうです。  同性婚に関しては現在進行形で日本初の同性婚裁が行われており、すでに第一審の判決が出た3つの地方裁判所のうち2か所で、「同性婚を認めないのは平等原則に反している」、「(法制度がない事は)個人の尊厳に照らして合理的理由はない」という憲法違反の判決が出ています。  更に、東京地裁の判決では「立法府において十分に議論、検討がされるべき」と立法府が積極的に動く時期に来ている事を指摘しています。その立法府、つまり国会で起こった今回のお粗末な出来事は当然厳しく糾弾されるべきであり、岸田首相は裁判の記録にしっかり目を通して次の発言に細心の注意をはらう必要があります。  国民は見ています。   ピンクドット沖縄では今回の荒井前秘書官の発言に抗議し、引き続き「結婚の自由をすべての人に訴訟」の原告団との連帯を強くして参ります。 ピンクドット沖縄一同